しつこいピロリ菌

ピロリ菌の有無は精密検査で判明します。

ピロリ菌の有無は精密検査で判明します。ピロリ菌は、薬で除菌が出来ます。
耐えられない程のひどい腹痛が何度もある場合、それはピロリ菌の感染が原因かもしれません。
ピロリ菌は胃の粘膜にいる菌で、子供の頃に感染しても症状が現れず、そのままになる場合があります。すると大人になってからひどい腹痛が発症します。
そして精密検査をしてみたら感染が発覚するという場合が多くあります。
精密検査は大まかに2つに分けられます。内視鏡を使う検査と、使わない検査です。
内視鏡を使う場合、胃の中を観察しながら組織を採取し、酵素の働きを利用したり組織染色をしたり、培養をして菌の有無を調べます。内視鏡を使わない場合は血液や尿の抗体を確認したり、薬服用前後の呼気を調べることにより菌の有無を確認します。
検査はこれらの内の一つを行う場合が多いですが、複数行えばさらに精密に調べることができます。そしてそれらの検査でピロリ菌の感染が判明した場合、薬を服用して除菌をします。
除菌をしなければピロリ菌はいなくならないので、ひどい腹痛も治りません。
一定期間薬の服用をした後、再度精密検査をします。それで除菌されていることが確認できれば治療は完了です。

ピロリ菌の潜伏期間はどの程度か

ピロリ菌は胃がんの原因にもなりえる細菌です。
かつて日本も衛生状態が良くなかったこともあり、高度経済成長期までに育った人の7割から8割くらいは、それまでに感染しています。
これは発展途上国並みの水準です。ただ、ピロリ菌によって胃の細胞に変化が出てくるまでに何十年もかかっているために、自覚症状がでることはほとんどありません。
ですから、運が良ければ一生ピロリ菌の影響が出ないこともあります。
それほどまでに長い潜伏期間だから、特に何もしなくても良いというわけではありません。もし、保菌者が子育てをしている時、口移しで食べ物を与えたら、子供を感染させてしまう可能性があるからです。
現在の衛生状態は極めてよく、上下水道から感染することはほとんどないのですから、この保菌者から子供世帯への感染を止めれば、近い将来に日本人のピロリ菌感染率は、他国とそう変わらない水準にすることが出来ます。
それに、潜伏期間が長くなれば、それだけ胃がんの確率が高くなるので、やはりできるだけ早く検査をして、除菌することが最善です。